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甲州街道、甲斐古民家探訪

旧高野家住宅4(甲州市)

青山貞一 Teiichi Aoyama
池田こみち Komichi Ikeda
Media E-wave Tokyo May(GW) , 2023

甲斐宿場探訪 甲州街道) 旧高野家住宅(塩山駅前)
撮影:青山貞一 Nikon Coolpix S9900   2023-5GW


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甲斐の郷土料理「ほうとう」と「お切込み」

旧高野家住宅 (甘草屋敷) 文出典:山梨県甲州市
記事番号: 18-274 公開日 2019年10月01日 更新日 2021年01月14日


撮影:青山貞一 2023-5

 
ここで、甘草(かんぞう)について簡単に解説する。主な出典:日本語Wikipedia

 カンゾウ属(甘草属 Glycyrrhiza)は、地中海地方、小アジア、ロシア南部、中央アジア、中国北部、北アメリカなどに自生するマメ科の多年草で、18種が知られている。薬用植物であり、根(一部の種類は根茎を含む)を乾燥させたものを生薬として用いる。


     
スペインカンゾウ Glycyrrhiza glabra         甘草(生薬)
Source:Wikimedia Commons

分類(APG III)
界 : 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
目 : マメ目 Fabales
科 : マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
属 : カンゾウ属 Glycyrrhiza
学名 Glycyrrhiza L.
和名 カンゾウ

 生薬の甘草はそのまま、またはエキスや粉末を甘味料として用いる。甘味成分としては、グリチルリチン、ブドウ糖、ショ糖などが含まれる。醤油の甘味料として使われる。

 独特の薬臭い香気があるため、甘味料としては使い方に注意する必要があるが、欧米ではリコリス菓子やルートビアと呼ばれるソフトドリンク、リキュールの原料として盛んに利用されている。グリチルリチンの
甘味は砂糖の150倍もあり[1]低カロリーなため、欧米では甘草は健康的な食品添加物と認識されているが、偽アルドステロン症などの副作用を生じる事がある[2]。

日本での栽培

 甘草の栽培は日本では300年以上前から行なわれており、
江戸時代には山梨県甲州市の甘草屋敷や江戸の小石川御薬園で栽培されていた。現在は輸入品の方が安いため、ほぼ100%を中国・旧ソ連・アフガニスタンなどからの輸入に頼っているが、グリチルリチンの含有量が一定でなく、乱獲による絶滅が懸念されているため、2008年度から佐賀県玄海町と九州大学の協力により再び国産栽培が試みられることになった[3]。



 生薬として、漢方では緩和作用、止渇作用があるとされている。各種の生薬を緩和・調和する目的で多数の漢方方剤に配合されている。このため、漢方ではもっとも基本的な薬草の一つと考えられており、「国老」とも称された。安中散、四君子湯、十全大補湯、人参湯など多数の漢方方剤に使われる。また、甘草だけで甘草湯という処方もあり(漢方で生薬を単独で使うのはまれ)、喉の痛みや、咳を鎮める効果があるとされる。

副作用

 主成分のグリチルリチンには低カリウム血症や血圧上昇、浮腫(偽性アルドステロン症)などの副作用が知られており、一時に多量に用いてはならない[11][12]1日の上限値はグリチルリチン300mg(甘草として7.5g)とされる[13]。

禁忌[14]

 アルドステロン症の患者
 ミオパシーのある患者
 低カリウム血症のある患者

つづく