2004年9月6日から10日までベルリンのベルリン工科大学(TU)で国際ダイオキシン会議が開催され参加したが、その際、気になっていたのがベルリン市のゴミ分別、デポジットなどゴミ問題の現場での実態であった。

と言うのも、ドイツは先進国の中で最も法制度も実態も進んでいる国であるということが、我が国に伝わっている。しかし、連邦国家であるドイツでは、ベルリン市があるブランデンブルグ州がもともと旧東ドイツに属していること、またその州都であり後にドイツの首都となったベルリンも旧東ドイツにあることなどから、果たして現場から見た廃棄物問題の実態はどうなっているか、大変興味深いものがあった。
結論から言えば、ことベルリン市内の廃棄物状況は、同じドイツでも大都市にありがちな状況、つまり「最悪」と言ってよく、とくに市街地の中心部では、あちこちにゴミが散乱し、町中でのビン、カンの分別やビンのデポジット制度を除けば東京都の方が進んでいると言う印象を持った。
同様に驚いたのは、町という町のそそかしこに、たばこの吸い殻がポイ捨てされていたことである。実際ベルリン市内では、老若男女を問わず歩きたばこが常態化しており、皆ポイポイ捨てていた。何だこりゃ!?
もちろん、ドイツは連邦国家であり、州毎に法制度が異なり、さらに廃棄物の収集、運搬、処理等については基礎自治体により異なることもある。日本人がこぞって行くフライブルグのような町もあれば、260万人都市のベルリン市のような大都会もあると言うことはある。
●ベルリン市内のゴミ分別(1)

ビン、紙、容器、その他、住宅地ではその他生ゴミ
●ベルリン市内のゴミ分別(2)

●ベルリン市内のゴミ分別(3)
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