ドイツ・ザクセン州短訪 聖トーマス教会 Thomaskirche 青山貞一 Teiichi Aoyama 池田こみち Komichi Ikeda 現地視察:2004年9月5日、掲載月日:2020年9月30日 独立系メディア E-wave Tokyo 無断転載禁 |
| 総合メニューに戻る ◆聖トーマス教会 トーマス教会(Thomaskirche)は、ドイツ・ライプツィヒに所在するルター派教会である。この教会はドイツ福音主義教会に加盟しているザクセン福音ルター派州教会に属しています。 12世紀から原型となる教会が存在しましたが、現在の建物は1496年に献堂式が行われています。 ![]() ライプツィヒのトーマス教会 Source:Wikimedia Commons パブリック・ドメイン, リンクによる 従来は真東に向いているとされていましたが、2011年に日本人バッハ研究者の高田邦夫によって、祭壇が一般席に対し約10度ずれているという歴史を塗り替える大発見がなされました。 音楽監督(カントル)はトーマスカントルと呼ばれ、ヨハン・ヘルマン・シャイン、ヨハン・クーナウ、J.S.バッハ、カール・シュトラウベ、ギュンター・ラミンなど著名な人が多いと言えます。 バッハはトーマスカントル就任後に毎週、年間約50曲のカンタータを作曲・演奏するという精力的な活動をトーマス教会のために行ないました。マタイ受難曲などもここで初演されたことが分かっています。また彼の墓があることでも知られます。 宗教改革者マルティン・ルターは、1539年ペンテコステの主日に、この教会の講壇に立ち説教をしています。 ![]() ライプツィヒのトーマス教会にあるJSバッハの墓石。 Source:Wikimedia Commons パブリック・ドメイン, リンクによる トーマス教会少年合唱団 ![]() トーマス教会の合唱団席 Source:Wikimedia Commons パブリック・ドメイン, リンクによる トーマス教会少年合唱団(Thomanerchor)は、ドイツ・ライプツィヒの少年合唱団です。 日本語で聖トーマス教会合唱団・トーマス教会聖歌隊などとも表記されます。変声前のソプラノ・アルト、変声後のテノール・バスによる四部編成で、団員は約100名です。 1212年のアウグスチノ会トーマス修道院の創設をその起源とし、現在までトーマス教会を拠点に活動しています。 団員はトマーナー(Thomaner)、合唱団を指導する音楽監督(カントル)はトーマスカントル(Thomaskantor)と呼ばれ、ヨハン・ヘルマン・シャイン、ヨハン・クーナウ、J.S.バッハ、カール・シュトラウベ、ギュンター・ラミンなど著名な人物が多いのです。 バッハは27年間にわたって合唱団を率い、共に『ヨハネ受難曲』『マタイ受難曲』などを初演しました。現在(2016年 - )のトーマスカントルはゴットホルト・シュヴァルツ(Gotthold Schwarz)です。 つづく |