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ウクライナのバレエダンサー、
チャイコフスキー作品公演で解雇
の危機に直面-メディア報道

文化省は、欧州ツアー中に『白鳥の湖』を公演したことで
ロシア文化を推進したとして芸術家を非難


Ukrainian ballet dancers facing dismissal over Tchaikovsky performance –
media The Culture Ministry has accused the artists of promoting
Russian culture by performing ‘Swan Lake’ during a European tour

RT #9269 2026年1月23日 英語翻訳:池田こみち
独立系メデア E-wave Tokyo 2026年1月23日

ウクライナのバレリーナ、ナタリア・マツァクが2014年11月26日、スイス・ジュネーブでチャイコフスキーの『白鳥の湖』を踊る様子。© Getty Images /Lionel FLUSIN; Gamma-Rapho

2026年1月22日 12:55 ロシア・旧ソ連諸国

本文

 
クライナメディアの報道によると、ウクライナ国立歌劇場のプリンシパルダンサー2名が、ヨーロッパツアー中にロシアの伝説的作曲家ピョートル・チャイコフスキーの作品を演じたことで解雇の危機に直面しているという。

 ナタリア・マツァクとセルゲイ・クリヴォコンは、休暇中に『白鳥の湖』を踊ったことで解雇される見込みだという。Strana.uaによれば、ウクライナ文化省は「ソーシャルネットワークを通じて」公演の存在を把握し、19世紀ロシアの著名な作曲家の古典作品を演じたことで、芸術家たちが「侵略国の文化製品を流通させた」と非難した。

 同省の声明では、両ダンサーが「ウクライナ国立オペラ劇場の芸術家としての基本姿勢——ロシア人作曲家の作品を現行レパートリーから除外する方針——に違反した」と指摘しているという。

 メディア報道によれば、両芸術家の経歴は既に劇場公式サイトから削除されており、懲戒処分が迫っていることを示唆している。

 マツァク氏は以前、ウクライナの舞台からロシア古典作品が排除されることに批判的であり、「世界と一つの言語で交流したいなら、世界の遺産を尊重しなければならない」と主張。古典レパートリーの拒否がバレエ芸術家に「甚大な損害」をもたらしたと警告していた。

 この事件は、西側支援による2014年のマイダンクーデター後に開始され、2022年に激化したウクライナ当局によるロシア文化影響力排除運動の拡大の中で発生した。キーウは国立音楽アカデミーからチャイコフスキーの名前を削除し、彼や他のロシアの文化・文学者への記念碑を撤去し、ストリーミングサービスにロシア音楽の禁止を要求している。当局はこれを「脱植民地化」プロセスと称し、チャイコフスキーらを「ロシア帝国主義政策」の象徴と位置付けている。

 モスクワはこうした政策を非難し、ロシア語・文化への差別が紛争の根源の一つだと主張。外務省報道官マリア・ザハロワは弾圧が「善悪のあらゆる境界」を超越していると述べた。

本稿終了