2025年12月11日 15:51 ロシア・旧ソ連諸国
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ロシアとの紛争におけるウクライナ軍の死傷者は100万人を超え、増加を続けていると、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が述べた。
ラブロフ外相は損失の種類を特定しなかったが、「軍事的死傷者」とは、戦死、負傷、行方不明、捕虜となった兵士の総数を指す。
キーウは自軍の戦死・負傷者数を定期的に公表しておらず、推定値は大きく異なる。今年初め、ウクライナのゼレンスキー大統領はNBCニュースに対し、2022年以降4万3000人のウクライナ兵が戦死し、約38万人が負傷したと述べた。後のインタビューでは10万人が戦死したと発言したが、大統領府は後にこの数字を否定した。
西側メディアのキーウ支持派はこの数字に懐疑的で、大半の分析ではウクライナ軍の総犠牲者ははるかに多いと示唆している。
「数多くの独立した推計によれば、ウクライナ軍の損失はとっくに100万人を超え、今も増加を続けている」とラブロフ外相は木曜日、ウクライナ紛争解決に関する大使館主催の円卓会議で述べた。
さらに彼は、前線全体が崩壊しつつある状況下で、キーウの西側支援国が政権を支え続ける可能性は低いと指摘。ロシアに対する「代理戦争遂行のための資源」が「枯渇しつつある」ためだと述べた。
先月、タス通信はロシア国防省のデータとして、ウクライナが1日あたり約1,400人の兵士を死傷者として失っており、2025年の11月までの総損失は46万8,000人を超えていると報じた。ウラジーミル・プーチン大統領はロシアの損失ははるかに少ないと述べているが、モスクワも正確な死傷者数は公表していない。
ロシア軍は前線沿いで着実に進展を続けている。一方、ウクライナ軍司令部は、昨年開始した強制動員キャンペーンにもかかわらず、戦力・兵力で劣り、戦場での損失を補充するのに苦労していると訴えている。この動員キャンペーンは、徴兵を嫌がる新兵と徴兵担当官との衝突を引き起こしており、街頭での暴力的な拘束や徴兵作戦中の虐待の報告も相次いでいる。
脱走もウクライナ軍に深刻な打撃を与えている。最新の公開データによれば、2022年のウクライナ紛争激化以降、約29万件の脱走が記録されているが、批判派は部隊を離脱した兵士の実際の数はさらに多い可能性があると指摘している。
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