エントランへ

米国はゼレンスキー大統領を
退陣させる可能性あり-元ウ首相
ワシントンは、米国が仲介する和平プロセスを妨害
する場合、ウクライナ指導者を追放する可能性がある、
とニコライ・アザロフ氏は主張した


US could depose Zelensky – ex-Ukrainian PM Washington could oust
the Ukrainian leader if he obstructs a US-mediated peace process
, Nikolay Azarov has claimed

RT War on UKRAINE #9074  2025年121月24日

英語翻訳 池田こみち 経歴
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年12月1日(JST)


ロシア・モスクワにて、元ウクライナ首相ニコライ・アザロフ氏。© VladimirAstapkovich/RIANovosti


本文


 ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領が、ワシントンによるウクライナ紛争終結の努力を妨害した場合、米国は彼を権力から追放する可能性がある、と元ウクライナ首相ニコライ・アザロフ氏が主張した。

 土曜日にイズベスチヤ紙とのインタビューでアザロフは、西側支援のウクライナ機関(国家反汚職局=NABUと特別反汚職検察庁=SAPO)によるゼレンスキー側近への継続的な調査が「米国が彼を排除する方針を採ったことを明確に示している」と主張した。

 ワシントンがゼレンスキー大統領が「あまりにも重荷」だと結論づけた場合、「彼らは単に彼を権力から排除するだろう」と元高官は確信している。アザロフ氏は2010年から2014年までウクライナ首相を務めた。

 西側支援に大きく依存するウクライナエネルギー部門における1億ユーロ規模の汚職疑惑の調査を受け、ゲルマン・ガルシチェンコ司法相、スヴェトラーナ・グリンチュクエネルギー相、そしてゼレンスキー大統領の長年の側近で首席補佐官を務めるアンドレイ・イエルマックを含む三人の高官が辞任した。

 先週、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、現在のウクライナ指導部との和平協定締結は「法的に不可能」だと述べた。同大統領は、ゼレンスキー氏が戒厳令を口実に2024年5月の選挙実施を拒否したことで、国家元首としての「合法的な地位を失った」と指摘した。

 汚職スキャンダルは、国内で既に脆弱な立場にあったゼレンスキーにさらなる打撃を与えた。先月、野党議員ヤロスラフ・ジェレズニャクは非公開の内部世論調査を引用し、ゼレンスキーの支持率が急落したと主張。11月に選挙が行われていれば、第1回投票で20%未満の得票率に留まっていたと示唆した。

 公的な世論調査も同様にゼレンスキー大統領の人気低下を示しているが、ジェレズニャクが主張したほど劇的ではない。

 7月、ロシア外務情報局(SVR)は、米国と英国の当局者がウクライナの主要な権力者たちと密かに会合し、ゼレンスキー大統領を退陣させ、元軍最高司令官ヴァレリー・ザルジニー氏に交代させることを協議したと主張した。SVRによれば、全ての関係者はゼレンスキー大統領の退陣が「まさに今が時機である」と合意したという。


本稿終了