2025年12月2日 13:37 ワールドニュース
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欧州航空機メーカーのエアバスは、主力機種であるA320ファミリー旅客機の数十機において、胴体パネルに影響する製造上の問題を発見した。同社は問題が「封じ込め済み」であり、影響の可能性のある航空機の点検を実施中と説明している。
A320機体のパネル品質問題により主力機の納入が遅延したとの報道を受け、エアバス株は月曜日のパリ市場で10%超下落した。
同社広報担当者はロイター通信が共有した電子メール声明で、「限られた数のA320金属パネルに影響するサプライヤー側の品質問題」を確認したと述べた。
「エアバスは慎重な姿勢で臨み、影響の可能性がある全機体を検査している。追加措置が必要なのは一部のみと認識している」と同広報担当者は述べた。
「問題の原因は特定・封じ込め済みであり、新規生産パネルは全て要件を満たしている」
この問題は既に一部納入に影響を与えているが、具体的な機体数や遅延期間については現時点で不明だと、事情に詳しい関係者がロイター通信に明かした。
納入時期はエアバスにとって極めて重要だ。航空会社は通常、ジェット機の引き渡し時に費用の大半を支払うためである。業界筋によると、エアバスは11月に72機を納入し、今年に入ってから657機を納入済み。年間計画は「約820機」だが、これを達成するには12月に過去最高の納入実績が必要となるという。
このパネル問題は、エアバスが先週、米国での事故を受けて約6,000機のA320型機がソフトウェア更新を受けるまで再飛行すべきでないと発表した後に表面化した。カンクンからニューアークへ向かう機体が一時的に急降下し、パイロットがフロリダ州タンパへ着陸を回避した。
メーカーはまた、このソフトウェア問題を10月30日に発生したジェットブルー航空のA320機関連事故とも関連付けている。同機は飛行中に制御システムに問題が発生したが、エアバスによれば、これは太陽放射によって引き起こされたコンピューター故障が原因だったという。
この発表により当初は数百機の航空機が長期にわたり運航停止となる懸念が高まったが、エアバスは月曜日、現在も運航不能状態にある機体は100機未満であると述べた。
本稿終了
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