毎日新聞 2003.3.4
首相らに米追随やめよと要請書 環境問題研究者ら 

 環境問題の研究者やごみ問題に取り組む専門家や弁護士らが3日、イラク攻撃を計画する米国に日本が追随しないよう求める要請書を小泉純一郎首相と各党党首に送った。

 呼び掛け人になったのは、91年の湾岸戦争時に、戦争が環境に及ぼす影響についての調査研究を発表した青山貞一・環境総合研究所所長ら24人。

 要請文では「イラクへの先制武力攻撃は、市民を殺傷し環境を破壊するだけでなく、21世紀の世界のありようを根底から破壊し、大きな禍根を残す」と指摘。「国際的な反戦、非戦のうねりの中、日本政府がイラク攻撃を実質的に支持することを決めたのは、武力による国際紛争の解決を放棄した国家として間違っている」と主張している。
 意見書には約4000人の賛同署名が添付された。【清水忠彦】

[毎日新聞3月4日] ( 2003-03-04-10:51 )