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改訂 平成19年8月1日 目的と活動(改訂版 Verison9)
環境問題、環境政策の専門家によるNGO/NPO
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<目的>−政策形成・意思決定プロセスの透明性を求めるNGO−「環境行政改革フォーラム」(英文名、Forum on Environmental Administration Reform:FEAR)は、1993年秋、環境問題に強い関心を抱く専門家によってつくられた環境NGOであり環境NPO、行動する学会である。 「フォーラム」は、21世紀に向け地域から地球まで環境問題を解決するための、民間の環境オンブズマンでもある。「フォーラム」の大きな特徴は、環境に係わる研究、調査、実務の第一線で活躍する国際的視野をもった研究者、専門家、コンサルタント、NGO、弁護士、国会議員ら専門家によって構成されていることにある。 「フォーラム」は、たえず国民、納税者の立場にたち行政機構、官僚組織を監視し、その改革を推進する。また、法律・政策・施策の制定、立案過程への環境配慮と情報公開と情報提供を積極的に推進する。さらに第三者的立場から論評、評価活動を展開する。 そのため参加メンバーは、ボランティアベースで日夜調査を行い改革のための分析、討議を行い、その上で解決すべき問題の所在を明らかにし具体的な変革を促す。 <活動>−関心を行動に結びつけるNGO−立法代替案提案活動環境に関連する条約、法律、条例の制定を国民、納税者の立場から専門的に支援する。そのため衆議院、参議院の国会議員、政策秘書有志との連携のもと、各委員会における質疑を中心に立法支援を行う。支援する政党は問わない。すでに「環境基本法」、「自動車NOx法」、「環境アセス法」、「河川法」、「大気汚染防止法改定」、「COP3政策」、「ダイオキシン規制(大防法、清掃法)」、「情報公開法案」、「地球温暖化対策推進法案」、「ダイオキシン対策特別措置法案」、「PRTR制度」、「自動車窒素酸化物総量抑制特別措置法案改正」、「土地収用法改正」など多くの環境関連の法律、条例の制定、改正に対し、審議会、公聴会*、公開討論会**における公述はじめ、意見書提出などを通じてフォーラムとしての主張を行ない多くの成果を得てきた。 この数年間をとっても「情報公開法案」、「地球温暖化防止関連法案」「ダイオキシン対策特別措置法案」、「PRTRなどの有害物質規制関連法案」、「自動車NOx法改正」などの立法プロセスへの参加と監視を積極的に行ってきた。これらを通じて立法府本来の機能を回復し、立法府による行政府のコントロールを強める。行政府のアカウンタビリティーを強めさせる。
政策代替案提案活動環境にかかわる政策、施策、計画等の代替案を国民、納税者の立場から立案し提案する。すでに国、自治体の環境政策、環境施策については、地球環境、大気汚染等の環境負荷、自然環境保全、有害化学物質管理、環境アセスメントについては、政策立案過程(審議、検討過程)から積極的に代替案を提示し、効果ある政策と施策の展開に努力してきた。ここ数年は、藤前干潟保全、吉野川第十堰保全、愛知万博問題などに関し、自然環境保全の見地から各種の代替案の提案活動を推進してきた。 環境計画についても、地球温暖化防止目標の設定(COP3)、アジェンダ21、環境基本計画、環境管理計画、自動車防止計画などの計画立案過程、審議、検討過程への参加と監視を強めている。また、フォーラムでは立法府、報道機関、専門家とも連携し、国民、納税者の立場に立ってダイオキシン類、環境ホルモンはじめ有害化学物質の規制、対策、情報公開に全力を傾注して多くの成果をあげてきた。 環境オンブズマン活動国、自治体の環境行政を国民、納税者の立場から積極的に監視、モニタリングし、その実態を調査し、その改善を提言する。また、国や自治体の環境関連調査、事業の業務発注内容を厳しく監視する。 そのため国、自治体から外部への業務発注形態の調査はじめ公的調査の適正なあり方についても国政調査権、情報公開条例等を用いた調査を行い、調査結果を公表する。いわゆる業者談合問題、民間行政癒着問題、外郭団体(社団法人、財団法人)への丸投げ発注問題などについても調査を実施し、改善のためにさまざまな措置をとってきた。たとえば、環境アセス調査業務を含む環境関連業務にかかわる談合問題については、国、自治体のコンサルタントなどへの業務発注状況を情報開示させ、公表してきた。 最近では、我が国のダイオキシン類測定分析価格が欧米先進国の価格に比べかなり高額であることに関連し、海外のラボへの価格調査、精度管理の実態調査実施を行うとともに、国内測定分析業者らにカルテル、業者談合の疑惑*があることを示唆した。
情報公開・提供活動環境情報の公開、普及、提供を積極的に支援する。国、自治体の情報公開に係わる法、制度、手続きの実現や適正な運用に関しても積極的に関与する。国及び自治体の各種審議会、委員会、審査会の討議内容(議事録)の公表については、条例に基づく開示請求を含め積極的に関与してきた。以下に例を示す。
第三者調査評価活動環境影響評価準備書へのコメントはじめ環境問題の解決にかかわる課題に、第三者的、専門的な立場から代替的な調査、予測、評価を行い公表する。 すでに恵比寿ガーデンプレイス(YGP)大規模都市再開発、武蔵野市住宅都市整備公団大規模立替事業、各種幹線道路事業などのアセスに関し第三者的な立場から意見書、代替アセス、代替事後調査を行い、すべて公表するなど、多くの実績をあげている。また廃棄物中間処理施設、最終処分場建設に関連し、ダイオキシン類の拡散、飛散等についても第三者的立場で測定分析、調査解析、シミュレーション等を実施し、行政、事業者に意見書として提出している。 今後とも積極的に大規模公共事業の計画、実施に伴う環境アセスなどに独自の審査を行い意見を提出する。 緊急時・災害時調査活動「フォーラム」では、湾岸戦争時の大気、水質汚濁の広域予測、評価とその公表はじめ、日本海ナホトカ号重油流出時の油隗漂流予測など、高度なコンピュータシミュレーション及び解析をボランティアベースで敢行し、結果を逐次、インターネットのWWWや報道機関、政府、自治体、NGOに公表してきた。これらは、フォーラムを技術面で支援する環境問題の専門シンクタンク、株式会社 環境総合研究所の調査機能をフルに生かして実施してきたものである。 ナホトカ号日本海重油流出時の「油隗漂流予測」では、環境総合研究所のホームページに連日継続的に油隗の流れと速度を画像で提供した。1日3000ヒットに及ぶアクセスが全国から寄せられている。また東京湾のダイアモンドグレース号座礁時にも、報道機関とタイアップし、航空機により上空から現地調査するなど、緊急時、災害時にも大きな役割を専門的な果たしてきた。 1991年の「湾岸戦争の地球環境への影響」は、150頁の報告書として環境総合研究所より公表され、国際的にも高く評価を受けている。 今後とも、高度な情報ネットワーク、地理情報システム(GIS)、シミュレーションシステム、衛星データ等を駆使し災害時、緊急時の第三者的な環境影響予測、環境調査、事後調査を実施する。 国際情報・技術交流活動先進国、途上国を問わず環境政策や環境研究に関連する情報や技術の交流を推進する。現地調査も実施している。フォーラムメンバーによるJICA、環境庁関連研修への講義の実施や海外への専門家派遣への参加も積極的に実施している。さらに、国連などの国際機関主催の各種会議、シンポジウムでの発言、主張も行っている。また、フォーラムメンバーは国際学会のメンバーを兼ねており、それらの学会*を通じて、我が国の実情、実態、環境行政や環境施策の課題を発表している。 例* 国際市民参加学会(IAP2) 例 * 国連地球サミット(リオ) さらに、1997年7月より東南アジア諸国を対象としたNGOレベルの国際環境技術協力のための専門家による準備会を発足し新たな協力のありかたを模索している。 ダイオキシン類、環境ホルモンなど有害化学物質問題やPRTRに関連して、欧米先進諸国の毒性関連NGOとの密接な連携をとることにより遅れている我が国の対策、規制を促すための情報収集、情報交流を行っている。 例: * 国際ダイオキシン会議環境常時モニタリング活動平成5年秋より環境NGOとしておそらく世界ではじめての環境自動計測・情報提供ステーションを東京都渋谷区恵比寿地区に設置し、大気汚染(NO、NO2、SPM等)、気象(風向、風速、都市気温等)、騒音(道路交通騒音等)の自動計測と電話回線を使ったデータのテレメータを行ってきた。 これは世界に類例をみない巨大都市、東京都心部の環境を1時間単位で継続的、定量的に計測するだけでなく、その結果をE−NETに転送することにより、どこからでも誰でもデータにアクセスすることを可能としている。 * 1998年4月で上記の環境総合研究所恵比寿環境測定局は一端閉鎖しました。 月例研究会活動「フォーラム」では定例活動として月例会と月例幹事会を行っている。月例会では具体的なテーマや事例をもとに、問題提起や調査研究報告をメンバーが行い、その後メンバー相互で活発な議論を行う。さらに提案、提言にまとめる。月例会の内容の一部は機関誌である環境行政改革誌上フォーラム「晨」(出版社、ぎょうせいより毎月発行)誌上で報告している。 1998年1月より、日本開発銀行(東京都千代田区大手町)の会議室を借用し月例会を行ってきた。以下は、1998年に入ってから(最近の)のメインテーマ。
*1998年3月、8月、11月、1999年1月は休会。2000年2月以降は会場の都合等で休止している。 機関誌活動「環境行政改革誌上フォーラム」「フォーラム」では、1994年5月より毎月、株式会社ぎょうせいから発行されている月刊誌「晨」において環境行政改革誌上フォーラムの名称で機関誌を発行している。すでに4年継続し、環境行政の改革に関連した論壇、提案を主張している。事務局便りも掲載されている(発行部数は6万部)。 株式会社ぎょうせい発行月刊誌「晨」。以下は、ここ2年の「論壇」活動の内容である。
出版活動「フォーラム」に参加する有志と出版社による出版活動も行っている。以下はいずれも最近発行された書籍である。「ダイオキシン汚染−迫り来る健康への脅威−」はすでに第5刷となっている。 「地球時代を生きる−循環と共生のくらし」、発行、東京都 「ダイオキシン汚染」、出版社 法研 「新.台所からの地球環境」、出版社、ぎょうせい 「COP3のNGOからの総括」 英文報告書 Turning up the Heat! 「もっと知りたい環境ホルモン・ダイオキシン」、環境総合研究所編、出版社、ぎょうせい 今後とも、積極的に分かりやすく、廉価で、役に立つ出版を展開する計画です。すでに、有害化学物質、情報公開などについて、出版社からの依頼にもとづき出版計画を進めています。 ■インターネットメーリングリスト(E-Forum、WWW-EForum)活動1997年3月より、パソコン通信(E−NET)に加え、インターネットのメーリングリストによるE-Forum及びWWW-EForumを開設している。平成10年6月現在、すでに5,000を超える投稿がある。すべて個人資格で登録している。 E-FORUMの大きな特徴は、投稿に際して画像、コンピュータCGなどを添付することにより、関連するホームページ(http://www.eforum.jp/)上で画像を含め表示されること、また過去に投稿された数千のメールをキーワード検索、絞り込み検索できることにある。参加は無料。現在、参加者は幹事を含め約220名。データベース、検索機能は、現在休止中です! ■インターネットWWWホームページ活動「フォーラム」では、環境オンブズマンの名称でインターネットのホームページを開設し、活動、提言内容等を常時、国内外に公表している。機関誌への投稿も呼びかけている。 「環境アセス法制定特設コーナー」、「環境アセス法関連シンポ開催」、「COP3特設コーナー」などを随時設置し、議論や参加を呼びかけている。さらに、関連するシンクタンク、行政機関、国立研究所、大学研究室とのホームページ、メーリングリストの相互リンクを張ることにより、機動性の高い情報交流を行っている。
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